今回の問題は、「ほめ方」に関する問題です。
【問題】
「頭がいいのね」と「よく頑張ったね」とでは、どちらのほめ方の方が効果的でしょう??
答えはこちらになります。
「よく頑張ったね」の方でした。
これは、コロンビア大学のミューラー教授による実験結果で分かったことです。
この実験でされたものは、
「頭がいいのね」という、子どものソモソモの素質をほめるのと
「よく頑張ったね」という、子供の努力をほめるのとでどっちが効果的かというものでした。
実験結果で分かったことは、
「頭がいいのね」と子どものソモソモの素質をほめた場合、
数回行われたテストにおいて、テストにおいて悪い点数をとったとき、自分の能力の良さを守るために、成績についてウソをつく傾向が高いということが分かりました。
また「よく頑張ったね」と努力したことにほめられた子どもは、
悪いテストをとったとき、「能力が問題ではなく、努力が足りないからだ」と思う傾向にあったようです。
子どもをホメるときは、「やればできる」というソモソモの能力をホメるのではなく
「今日は30分も勉強したじゃない」とか「本を1時間も読むようになったじゃない」
「遅刻しないで行けたね」などと具体的に子どもが成しえたことをほめることが大事といえます
(今回の問題は、『「学力」の経済学』(著:中室牧子さん)の内容より作成させていただいております。)
『「学力」の経済学』(Amazonサイト)は、この他、子どもの教育方法において何が良いのか?
科学的根拠に基づいて色々と説明している良い本です。
大変読みやすい本ですので、この機会にでも是非読まれてみてください。