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【小論文】慶應看護医療(2017)(No.1804)



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こんにちは。



今回は



慶應義塾大学看護医療学部の小論文。


こちらの2017年の解説をさせていただきます。






【問題全体として】



坂本多加雄著『新しい福沢諭吉』からの抜粋による慶應義塾創設者 福沢諭吉に関する問題。


「多事多論」にいて本文をもとに200字以内で説明する問題。


そして


福沢諭吉がなぜ「惑溺(わくでき)」を批判したのか、本文をもとに500字以内で論じる問題です。



【合格点を獲るためには】


課題文の読解力


課題文に対しての背景知識・発想力が必須となります。



【設問1の解説】


《ざっくり言うとこういう問題》


課題文の内容より、


多事多論について200字以内で説明するもの。


まずは模範解答です。





《問題の解き方》


①お題に対する答えを課題文の中から拾い出す。

②拾い出した答えを指定された文字数に合わせて整理する。


この2点を守るだけでクリアです。


では具体的にどう解いていくかというと、


「異端妄説」について述べられている箇所より、多事多論について書かれているものを拾い出すと


・福沢は、そうした心構えが共有された状態を「自由の気風」と呼び、そうした気風のなかから、様々な「異端妄説」が出現して、互いに競い合う有様を「多事多論」という言葉で呼びました。



と書かれています。


あとは国語の現代文を解くときと同じように、


・そうした心構えの“そうした”(指示語)が何を示しているか?


(=世間一般の人々の間で、こうした「異端妄説」を進んで唱道することをよしとするような心構え)


この指示語の内容を書き足して、

(このままだと指定の200字には足りない文字数となりますので)


「多事多論」についての説明箇所


・そうした「間違い」そのものが、知識相互の「交換」から生じる「多事多論」の過程のなかで、試行錯誤的に社会全体の知識のあり方の改善に寄与していく。

ここのそうした「間違い」の“そうした”(指示語)が示しているもの

(=個々人の「智恵」はまことに「微弱」であり、そこからしばしば「間違い」が生じる)


この指示語の内容を書き足して、文章を整理すれば200字以内の指定の良い答案が出来ます。


【解き方のアドバイス】


「~字以内で説明しなさい」という問題に対して、「どう答えたら良いのか悩みます」という声をよく聞きます。これは現代文にも通じることですが、問われていることに対して答えとなるキーワードが拾い出せていることが重要です。満点を狙うというより答えとなるキーワードを抜き出して満点に近い点を狙う解き方です。





【設問2以降の詳しい解説は】


この動画で詳しく整理することが出来ます。







解き方のコツさえ掴めば戦いやすい小論文です。


看護医療学部志望の受験生の力になれれば幸いです。







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