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2021年7月23日

慶應義塾大学経済学部(小論文)|2018年(No.1793)

こんにちは。

あまちゃん先生です。

今回は

慶應義塾大学経済学部(小論文)|2018年の解説と解き方”についてお伝えします。

①ざっくり言うとこんな問題です。

互いにどういうものかは知らないAさんとBさんの2人がいて、2人の間で1万円を分ける経済実験。先にAさんに1万円が渡されて、1万円をどうBさんに分配するのか?そしてAさんの分配提案にBさんは承諾するか拒否するのか?承諾した場合はAさんの提案配分額をもらえるが、拒否した場合はAさんBさん双方の取り分は0円となるもの。

経済学の思考が根本にあった文章であり、経済学の考えに慣れている人は読みやすいものでしたが、読み慣れていない人は入り込むまで読みにくい文章だったと思います。

しかし読み慣れていなくても、国語の評論文を解くように課題文のロジックをしっかりと捉えることが出来たら正解へとたどり着ける問題でした。

合格点を獲るためには

・課題文論点整理力

・論点に合わせた発想力必須となります。

②設問Aの解説

《ざっくり言うとこういう問題》

Aさんの「自分に8千円、相手に2千円」の分配提案に対して[受け手]のBさんが拒否をしたことに対して、Bさんがホモエコノミクスであるのか?
 
そしてこの結果からAさんがホモエコノミクスかどうか分からないのは何故か?

それを課題文のロジックと照らし合わせながら回答していく問題です。

それではまず解答をお伝えしますと、

《模範解答》

《問題の解き方》

まずはホモエコノミクスとは何か?

その定義を定めましょう。

ホモエコノミクスとは課題文1ページ目の最後の段落より、ホモエコノミクスとは他人の受け取る利得には一切関心なく、自分の利得を最大化することにしか注意を払わない。と定義されているのに気づきます。

あとはその定義に従って、Bさんはどうだろうか?Aさんはどうだろうか?と考える問題です。

ホモエコノミクスとは一言でいうと自分の利得を最大化することにしか注意を払わないものです。

この定義に従って上をBさん、下をAさんはどうかを整理して考えると

Bさんは《2000円の提案を拒否した》つまり《拒否したら0円になると知りつつも自分の利益を最大化しなかった》

自分の利益を最大化しなかったので、Bさんは《ホモエコノミクスとは考えられません》

次にAさんは《8000円の提案をした》つまり《9999円と自分の利益を最大化しなかった》

自分の利益を最高しなかったので、Aさんは《ホモエコノミクスであるとは断定できません》

続きの解説はこちら

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